ホンダ、デトロイトショーでハイブリッド「新型インサイト」世界初公開

2017年12月21日 06:55

Honda Insight Prototype

ホンダが公開したハイブリッド専用車の新型インサイトのプロトタイプモデル。ボディサイズなどの諸元は明らかにされていない

 ホンダは、米国ミシガン州デトロイトで開催される、2018年北米国際自動車ショー(プレスデー2018年1月14日?16日、一般公開日1月20日?28日)において、新型ハイブリッドセダン「INSIGHT(インサイト)」のプロトタイプモデルを世界初公開する。

 ホンダ初のハイブリッドカーである初代「インサイト」は、1997年の東京モーターショーで「J-VX」コンセプトとして発表。1999年に発売された、かつてのCR-Xを彷彿させるコンパクトなハッチバック車として登場した。

 特徴的な外観であるレーシングカーさながらのリアホイールスカートを採用し、徹底した空気抵抗低減のためのデザインが施され、Cd値は0.25を誇っていた。2006年に生産を終えた。

 一転、2009年に登場した2代目は、ハッチバック車としての形状やリアのエクストラウィンドウなどのモチーフは同じだが、5人乗りの5ドアHBであり、リアホイールスカートが無いなど、ライバルであるプリウスを意識したボディ形状となった。初代の生産終了から空白期間があったとはいえ、同一車名でのフルモデルチェンジでボディ形状まで大幅に変化した稀なケースである。この2代目は2014年に生産終了した。

 今回、プロトタイプモデルを公開する新型インサイトは、1999年に米国で初のハイブリッドモデルとして発売された初代、2009年に登場した2代目に続き、3代目となるハイブリッド専用モデルだ。ホンダ・セダンラインアップにおいて「シビック」と「アコード」の中間に位置付けられる5人乗りセダンとして開発され、スタイリッシュなデザインと、革新的な2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド)i-MMD」を採用する。

 新型インサイトは、米・インディアナ工場で生産され、2018年夏に米国での発売を予定している。(編集担当:吉田恒)