ジュネーブショーで謎のキャンペーンを繰り出す日本勢、ドイツ勢は積極的にアピール

2018年02月18日 14:35

Geneva_Show_Toyota

トヨタが「アイコン的スポーツカーの復活を示唆する現代版レーシングコンセプト」という謎のリリースコピーとともに公開した写真。大きなリアスポイラーを装着したクーペモデルのリアエンドと思われる

 スイス・ジュネーブで3 月8 日?18 日(プレスデー:3月6日~7日/一般公開日:3月8日~18日)に開催される「第88回ジュネーブ国際モーターショー」(正式名称「88th Salon International de l’Auto de Geneva」)の各社出展計画の一部が伝わってきた。なかで、日本のトヨタとSUBARUが、謎のようなティーザーキャンペーンを繰り出している。

 トヨタは。「トヨタのアイコン的スポーツカーの復活を示唆する現代版レーシングコンセプトを発表します」と、短いコメントイメージ写真を公開した。詳細は、現地時間の3月6日、午前9時45分(日本時間:同日、午後17時45分)に開催予定のトヨタのプレスカンファレンスで明らかにするという。

 SUBARUも僅か3行のプレスリリースのなかで、「スイスで開催される第88回ジュネーブ国際モーターショーにて、コンセプトカー「SUBARU VIZIV TOURER CONCEPT」を世界初公開」するとしてイメージ写真を公開。現地時間 3月6日、午前11時15分より、プレスカンファレンスを実施するという。

 マツダは先に報告したとおり、大規模なマイナーチェンジを受けた「Mazda6(日本名:アテンザ)」ステーションワゴンを、ジュネーブモーターショーにおいて世界初公開する。マツダのプレスカンファレンスは、現地時間で3月6日、午前8時15分からを予定している。

 今回公開する「Mazda6」は、マツダの乗用車ラインアップを牽引するフラッグシップモデル。2012年のフルモデルチェンジ以来、3度目となる今回の商品改良では、テーマに「人間中心」の思想を掲げ、技術、デザインなどのあらゆる領域を深化させ、その質のレベルを一段引き上げたという。

 一方で具体的なワールドプレミアについて事前発表したのは、独メルセデスとBMWの2社だ。

 メルセデスは改良新型「Cクラス」に、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載して世界初公開すると発表した。ADASは進化した部分自動運転を可能にするシステムで、「アクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニック」と呼ぶ先進運転支援システムである。高速走行からの渋滞時にADASを起動させると、前走車との最適な距離をキープしながら、自動で走行し、自動再発進機能も備える。停止後30秒以内であれば、ドライバーがアクセルを踏まなくても自動的に発進できるシステムだ。

 「アクティブ・ステアリング・アシスト」は、車線が不明瞭な場合や検知できない場合でも、周囲の車両やガードレールなどを検知。ステアリングアシストを行なう支援システムだ。

 BMWは、ジュネーブで新型「X4」を初公開する。初代X4は、X6に続いて登場したBMWのスポーツ・アクティビティ・クーペ。新型は2世代目モデルである。新型のボディサイズは、全長×全幅×全高、4752×1918×1621mm、ホイールベース2864mm。先代に比べ81mm長く、37mm広く、3mm低い。ホイールベースは54mm延長された。

 欧州仕様車は導入当初から、ガソリンとディーゼルエンジンを仕様を設定。エントリーグレードの「xDrive20i」は、2リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンで、最大出力184hp/6500rpm、最大トルク29.6kgm/1350~4250rpmを発揮するとされる。組み合わせるトランスミッションは8速ステップトロニックとなる。

 ジュネーブショーは欧州の自動車ショーのなかでもコンパクトなイベントだが、それゆえ企画内容が把握しやすく、筆者は好きなモーターショーと思っている。参加各社の情報が入り次第、詳細を伝える。(編集担当:吉田恒)