毎週末に沖縄に行くくらいの熱意をと町村元外相

2012年02月01日 11:00

 町村信孝元外務大臣(自民党)は31日の衆議院予算委員会で米軍抑止力による日本の安全確保と米軍普天間飛行場の移設のため、政府に対する沖縄県の信頼回復と名護市辺野古への代替施設建設にむけた理解と協力を得るため「歴代3総理が沖縄に行ってお詫びすべき」とし「野田総理は毎週末に沖縄に行くくらいの熱意を示されたらどうか」と早期の沖縄訪問を求めた。また、普天間問題は日本の安全保障の根幹にかかわるとして「政争の具にするものでない。国益そのもの」と党派を超え解決すべき課題とした。

 野田総理は「超党派で議論していこうという提案はありがたい」と述べたが、自らの沖縄訪問については「様々な環境整備をしながら、適切な時期に行く」として、明確な時期を示さなかった。

 この日、町村元外相は「アメリカの日本政府への信頼感はがた落ち、沖縄県民の政府に対する信頼もない」として早期の対応を求めた。さらに2月に予定されている宜野湾市長選挙に民主党沖縄県連の支部が普天間飛行場の県外移設をあげる候補を支持していることをとりあげ、「沖縄選出国会議員、民主党の沖縄県連を総理自ら説得すべきだ」と迫ったが、総理は「市町村の選挙は県連が対応することになっており、自主投票を決めている。支部の話は知らなかった」とし、「私を含め、党として合意形成を図っていきたい」と述べるに留まり、自ら沖縄選出国会議員や県連に対しリーダーシップを発揮して働きかけるという意思は示さなかった。

 町村元外相は「この姿勢ではダメだ」と総理を批判。総理に直接説得にあたる意欲を求めた。(編集担当:福角忠夫)