ホンダは、今夏に発表を予定している軽自動車のコマーシャルバン「N-VAN」(エヌバン)に関する情報を、ホンダのホームページで先行公開した。
この新型N-VANは、軽自動車のトップセラー「ホンダN」シリーズのラインアップへ新たに追加する、まったく新しい軽バンだ。正式な発表を待たねばならないものの、ホンダによれば働く人の豊かな時間を実現するため、毎日の荷物の積み降ろしや運搬をサポートする、さまざまな新発想の機能が備わっているという。
ラゲッジ積載のキャパシティは多彩に思える。リアシートに加え、助手席シートもフラットに収納できるダイブダウン機能を採用。「N」シリーズの低床フロアと相まって、ダイブダウンした助手席からテールゲートにかけて広がるフラットな空間が新たな積載スペースを生み出し、大容量の荷室を実現する。
また、ダイハツ・タントのような助手席側のピラーレス構造を採用することで、「ダブルビッグ大開口」を実現。テールゲートからはもちろん、助手席側スライドドアからの積み降ろしも極めて効率的になり、荷室空間の使い勝手が向上した。
同時に、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備し、働く人に安心・快適な運転環境を提供する。ホームページでは、新型N-VANに関する情報を順次公開していく。
この新型N-VAN、1972年にホンダが発売したホンダ・ライフ「ステップ・バン」にコンセプトが似ている。ステップ・バンは軽自動車ライフのシャシーを使って低床トールワゴン化した商用車だった。僅か3年後に販売を終える。
ステップ・バンは中古車になって、税金面で有利な商用車登録も受け、何でも荷室に放り込んで海や山に出かける、財布の軽い若者たちの遊びクルマとして人気モデルとなった。
今回の新型N-VANも、多彩なシートアレンジで、運転席+後席のタンデム乗車仕様してサーフボードを放り込んで出かける、というようなイメージが浮かんでくる。新型N-VANはステップ・バンの臭いがする。(編集担当:吉田恒)