ホンダジェット、中国におけるオペレーション拡大と施設の拡張を実施

2018年04月22日 13:17

HondaJet China

上海虹橋国際空港で開催された航空ショーでホンダジェットの前で握手を交わすHondaJet China会長の周氏とHACI社長の藤野氏

 ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company)のグローバルな展開推進が止まらない。

 そもそもホンダジェットは、「Over-The-Wing Engine Mount」と呼ぶ主翼上面のエンジン配置形態や自然層流翼型、一体成型複合材胴体などのホンダ独自開発技術により、クラス最高水準の最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能、静粛性および室内サイズを実現した小型ビジネスジェット機としてデビュー前から世界の注目を集めていた。

 2015年12月に米国連邦航空局(Federal Aviation Administration)から型式証明を取得した後、北米、欧州、中南米、東南アジア、中国およびインドに販売およびサービスネットワークを拡げ、2017年に小型ジェット機カテゴリーのデリバリー数において、世界No.1を達成したビジネスジェットだ。

 今回、ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company)は、中国の上海虹橋国際空港 (Shanghai Hongqiao International Airport)で4月17日から19日まで開催されたアジア最大のビジネス航空ショー「Asian Business Aviation Conference and Exhibition」において、中国のディーラーであるホンダジェット・チャイナ(HondaJet China)が、広州白雲国際空港(Guangdong Baiyun International Airport)内におけるオペレーションの拡大とそれに伴う施設の拡張を行なうと発表した。

 HondaJet Chinaは、広州白雲国際空港の子会社である広東省イートン・ビジネス・アビエーション・サービス社(Guangdong Yitong Business Aviation Service Co., Ltd)と、広州白雲国際空港内の約8800平方メートルにおよぶHondaJet Chinaの施設拡張について合意したという。

 この敷地内に新たに建設されるHondaJet Chinaの施設は、2019年中ごろに完成する予定で、販売ショールームや20機のHondaJetを整備できるハンガースペースなどを備える。また、HondaJetのチャーター事業およびエアクラフトマネジメントを行なうFlightJoy Aviation社が新たに設立し、その拠点としても使用する。

 HondaJet Chinaの会長であるヂォウ ユーシー氏は、「この度、HondaJet Chinaの施設拡張を発表することができ感動しています。新たな施設は、ホンダジェットのユーザーのため、販売や各種サービス、フライトオペレーション、チャーターサービスなどを含むビジネスジェットに関するすべてのサービスをご提供可能なワンストップショップとして活用します。今回の施設拡張は、最先端のビジネスジェット機であるホンダジェットを用いて中国のビジネス航空業界に新たな価値を生み出そうとする決意を表すものです」と述べた。

 ホンダジェットの中国でのビジネス拡大に向けた施策が、ますます拡大しそうだ。(編集担当:吉田恒)