福島除く地域の除染 住宅は計画数の2割

2013年02月15日 21:36

 環境省は岩手、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉県下の市町村の除染状況の第2回調査結果を15日公表した。今回の調査は福島県以外の汚染状況重点調査地域に指定されている58市町村(除染実施計画未策定市町村を除く)を対象に昨年12月末時点での状況を調査したもの。

 その結果、学校や保育園など1600施設あまりの除染計画に対して、ほとんどが発注済みで、8割以上で除染を終える成果をあげる一方、住宅については約10万戸の計画に対して発注済みは約4割、除染が終わっていたのは約2割になっていた。

 施設別にみると「学校・保育園等の除染」は約1600の施設で予定され、ほとんど発注済みで、8割以上で除染完了。「公園・スポーツ施設の除染」は約3000の施設で予定され、うち約8割が発注済みで、約6割で除染完了。「住宅の除染」は約10万戸で予定され、約4割が発注済み。除染完了は約2割。「その他の施設」は公共施設を中心に約1600の施設で予定され、約7割で除染が完了していた。

「道路」は現在約1700キロメートルで予定され、うち約6割で除染が完了。「農地・牧草地」は現在15平方キロメートルが予定され、うち約7割が発注済みで、約3割が完了していた。「森林」は現在5平方キロメートルの除染が予定されているが、発注済みは一部にとどまる状況だった。(編集担当:森高龍二)