麻生太郎副総理兼財務大臣のセクハラに対する認識不足に、野田佳彦元総理は「そもそも女性活躍社会を目指す政権のナンバー2にふさわしくない人物だった」と指摘した。
野田元総理は14日のブログ「かわら版」で、セクハラにまつわる麻生財務大臣の発言に「部下をかばう気持ちの表われだと思っていたが、財務省が調査をした上で、セクハラがあったことを認めた後の発言だから、麻生大臣の本音とみるべき」と書き込んだ。
また「麻生大臣は1983年に『婦人に参政権を与えたのは失敗だった』と(高知県議選で)演説している」と麻生氏の女性観をうかがわせる事案をあげ「そもそも、女性活躍社会をめざす政権のナンバー2にふさわしくない人物だったのです」と安倍内閣の副総理ポストにふさわしくない人物が就任しているのだとした。
また、森友問題に絡んで財務省で行われた決裁文書改ざんの問題についても「(麻生財務大臣が)どの組織だって改ざんはありえる話だ。会社だってどこだってああいうことやろうと思えば個人の問題でしょうから」と発言したことに対し、野田元総理は「省内で自殺者まで出ているなかで、個人に責任を押し付ける感覚は全く理解できない」と麻生大臣の無責任な感覚を非難した。
そのうえで、5月11日の衆院財務金融委員会で麻生大臣に質疑したが「残念ながら深い反省を感じる事はできなかった」と大臣交代の必要を改めて提起した。(編集担当:森高龍二)