行政府への信頼失墜事案続出「異常は安倍政権」

2018年04月26日 05:54

 菅義偉官房長官は25日の記者会見で、林芳正文部科学大臣が平日の昼に公用車で「ヨガスタジオ」に通っていたことについて受け止めを聞かれ「林大臣は記者会見されたと聞いている。大臣が説明された通りだと思う」とのみ語った。

 林大臣は同日記者会見し、公用車で通っていたことを認めた。そのうえで「国会が緊迫する中で混乱を招いたことをお詫びしたい」と陳謝。また「判断が甘かった。誤解を招かないよう身を引き締めたい」と述べた。

 公用車の使用については「公務の円滑な遂行を図るため用いた」とし、ルールに則った運用をしていると弁明した。

 安倍内閣を巡っては行政府への信頼失墜事案が続出している。特に、森友学園への国有地大幅値引き売却にまつわる財務省による決裁文書改ざん、財務省事務次官による女性記者へのセクハラ疑惑と調査結果を待たずに同事務次官の辞職を閣議で認めた政府、加計学園を巡る獣医学部創設が「当初から加計学園ありき」で動いた疑惑、防衛省日報問題でのシビリアンコントロールが効いているのか懸念される事案続出などなど。

 こうした問題をふまえ、野党6党の国会対策委員長は25日会談し、麻生太郎財務大臣の辞任、柳瀬唯夫元総理秘書官の証人喚問などを引き続き与党に求めることを確認した。

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は自民党の森山裕国対委員長が「国会が異常事態」としていることについて「異常事態なのは財務省と安倍政権だ。政府・与党が財務省、安倍政権の異常事態を正常な状態にリセットすることが審議の促進につながる」と柳瀬氏らの証人喚問など野党の要求に応じるよう強く求めた。(編集担当:森高龍二)