インターネットの活用法には様々なものがある。特にスマートフォンの普及によりその活用事例はさらに飛躍的に高まったと言って良いかもしれない。中でも不要になったものを個人で売買することができるフリーマーケットアプリはその市場が拡大しており、インターネットの活用事例としては最も顕著なケースといえるかもしれない。このフリーマーケットアプリを利用した国内市場における規模は2017年には4835億円に達しており、これは前年と比較した場合58%の増加となっている。
世の中に初めてフリーマーケットアプリが登場したのは2012年であり、この時期はスマートフォンが普及し始めた時期でもある。これまでパソコンがなければインターネットに接続することができなかった状況から、誰もが手軽にインターネットに接続できるようになったために個人での売買がしやすくなったことが市場拡大に大きく影響しているといえるかもしれない。2012年に初めてフリーマーケットアプリが登場してからわずかに5年という期間でおよそ5000億円もの規模をもつ巨大な市場に成長したことは、スマートフォンの普及と大きな関係があるとみて良いだろう。
フリーマーケットアプリの特徴は、個人で不要なものを売買できるという点にある。インターネットショッピングは、様々なサービスが既に始まっていることから利用者も多く、フリーマーケットに限らずインターネットを利用して商品を購入したという人も少なくないのではないだろうか。2017年5月に行われた電子商取引のアンケートでは、15歳~69歳の男女の6人に1人はフリーマーケットを現在利用しているという結果も出ている。経済産業省の調べでは、フリーマーケットアプリの利用者は増加傾向にあることから、今後もさらに市場は拡大していくと考えられている。
インターネットにおける通販の市場規模はフリーマーケットのみならず拡大傾向にある。ネット通販の市場は前年比7.5%増加のおよそ8兆円規模となっており、そのほとんどがスマートフォン経由での利用であることから、市場拡大はスマートフォンによるところが大きいといえる。手軽に利用することができるスマートフォンの存在は、今後もフリーマーケットアプリをはじめとするネット通販市場をさらに牽引していくのではないだろうか。(編集担当:久保田雄城)