トヨタ、悲願のル・マン24時間初制覇、同時にスーパースポーツ公開

2018年06月19日 07:34

Toyota_GR Sports

フランス・ル・マン24時間レース会場において公開されたトヨタ「GRスーパースポーツコンセプト」

 TOYOTA GAZOO Racingは、6月15日(金)にフランス・ル・マン24時間レース会場において、スーパースポーツ「GRスーパースポーツコンセプト」を公開し、市販に向けた開発に着手したことを発表した。

 同コンセプトモデルは、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦しているレーシングマシン、トヨタ「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成された、コンセプトカーだ。

 WEC参戦によって鍛えられたV6ツインターボチャージャーや、トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載。パワーユニットは、高効率のEVシステムと、希薄燃焼エンジンの組み合わせにより、究極のパワーと環境性能を両立した、次世代のスーパースポーツカーを目指しています。熱効率(システム効率)は既に50%を実現しており、現在、更に高い値を目指して開発を進めている。

 搭載するパワーユニットは、2.4リッターV型6気筒ツインターボにトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を組み合わせ、システム総合出力1000ps(735kW)。I8インチホイールに330/710R18タイヤを装着する。

 レーシングマシンTS050 HYBRIDの魅力を、可能な限りダイレクトに、そして扱いやすくした、スーパースポーツカーを世に出すことが目的。市販車両をレベルアップしてスポーツカーをつくるのではなく、現役のレーシングカーからスポーツカーをつくるという、トヨタにとっては、全く新しい挑戦となる。

 GRスーパースポーツコンセプトは、ル・マン24時間レース期間中、会場内ファンビレッジのTOYOTA GAZOO Racingブースに展示された。

 なお、今回の「ル・マン24時間レース」において、チームトヨタは悲願のル・マン初勝利を果たした。TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ)が優勝。2位にもTS050 HYBRID 7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が入り、TOYOTA GAZOO Racingは最前列スタートから一度もトップ2を譲らない完璧なレース運びで、ル・マン24時間レース完全制覇した。(編集担当:吉田恒)