国土交通省は普通自動車で、人気ナンバーの枯渇を受けて既に今年1月から小型・普通登録車に導入していたアルファベット文字を組み合わせたナンバープレートを、軽自動車にも採用すると発表した。
アルファベットはナンバーの分類番号の下2ケタで使え、A、C、F、H、K、L、M、P、X、Yの10種類。数字と混同しやすい英文字は除いた。8月に道路運送車両法の施行規則を改正し、アルファベット入りナンバーの交付を始める。
アルファベットが入った車のナンバープレートの交付を始めた理由は、1998年にスタートした希望ナンバー制度にある。プレート中央に記される番号を選べる制度で、特定の番号に人気が集中し、プレート右上部の3ケタの「分類番号」が枯渇したためだが、英字使用が解禁することで、枯渇の解消を狙っている。
分類番号は「品川」など地域名の右にあり、上1ケタがクルマの種別を表す。分類番号の枯渇を見越し、登録車において国土交通省は昨年1月、「品川30A」のように英字を使った分類番号の使用を解禁していた。
アルファベットは地名の右側の分類番号で使う。軽自動車は登録車にやや遅れて2005年から希望のナンバーを取得できる「希望ナンバー制度」を取り入れてきた。が、「・・・1」や「・・・7」、「20-20」など特定の数字に人気が集まり、一部の番号が枯渇する恐れが出てきた。アルファベット文字を導入することで、交付できるナンバーの数を増やす。
同省はパブリックコメントの結果を踏まえ、8月上旬に省令を改正する方針。実際の交付開始までには、登録車と同様にしばらく時間がかかる見通し。(編集担当:吉田恒)