韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日の与野党5党の院内代表との昼食会で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との4月27日の首脳会談で署名した「板門店宣言」について「国会が批准すれば平壌(ピョンヤン)での首脳会談の助けになる」と国会での批准を要請した。聯合ニュースが17日までに伝えた。
板門店宣言は「朝鮮半島の完全な非核化を南北の共同目標とし、積極的に努力すること」や「朝鮮戦争の終戦を2018年内にめざし、停戦協定を平和協定に転換する」「鉄道・道路など南北連結事業の推進」「軍事的信頼を構築し段階的軍縮を行う」などを宣言したもので「首脳会談、ホットライン定例化、2018年秋に文大統領が平壌を訪問する(南北首脳会談)」なども宣言に入っていた。
南北首脳会談は9月に平壌で予定されている。聯合ニュースによると、文大統領は「訪朝時期や訪問団の規模を北側と協議しなければならないが」と前置きしたうえで「政府の基本的立場は国会も一緒に訪朝し、南北国会会談の糸口も見つけることを望んでいる」と語ったとしている。
文大統領は、南北国会会談への糸口をみつけるためにも、板門店宣言の批准を平壌での南北首脳会談前にすることが大きな力になる旨を語ったという。(編集担当:森高龍二)