韓国の文大統領、南北終戦宣言「目標は今年」

2018年07月13日 06:33

 韓国・聯合ニュースは12日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が訪問先のシンガポールで地元有力紙(ストレート・タイムズ)の書面インタビューに答え「南北終戦宣言」について「板門店宣言で合意した通り、休戦協定締結65周年の今年に終戦を宣言するのが韓国政府の目標」と答えたことを報じる内容を伝えた。

 文大統領は終戦宣言の意味について相互敵対関係を終息させ、平和的な共存関係につなげるという共同意志を表明する政治的宣言であり「朝鮮半島の非核化や平和協定締結など恒久的な平和定着過程をけん引する里程標(りていひょう=標識)になるもの」としている。

 そのうえで文大統領は具体的な時期や形式については「南北・米朝間で新たな協議が現在、続いている」と答えている。また米韓合同軍事演習の中止については「対話を続けるための信頼構築が目的」と改めて考えを述べている。

 文大統領は「北は非核化履行策をさらに具体化し、韓米は相応する包括的措置を迅速に推進していかねばならない」との考えも示している。(編集担当:森高龍二)