非武装地帯の南北見張り所の兵力等試験的撤収へ

2018年08月22日 07:32

 米国のトランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と2回目の首脳会談を行う可能性に言及したことに、韓国青瓦台(大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は21日の定例会見で「非核化と朝鮮半島の平和に対する両首脳の意志が実を結ぶ過程だと考える」と述べた、と聯合ニュースが同日、報じた。

 トランプ大統領はロイター通信のインタビューで金委員長との再会談の可能性について「可能性は高い」と答えた。

 また南北首脳会談が平壌(ピョンヤン)で9月に予定されるなど、朝鮮半島の平和に向けた南北関係の新たな流れができつつあり、非武装地帯(DMZ)に設置された南北の見張り所からの兵力と装備の試験的撤収も具体化の方向にある。

 韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官が21日の国会国防委員会全体会議で試験的撤収について「(北朝鮮と)10カ所程度を撤収することにした」と述べた。聯合ニュースが伝えた。(編集担当:森高龍二)