領土問題解決し日露平和条約へ前進したい 総理

2018年09月11日 08:08

 安倍晋三総理はロシア、中国、韓国、モンゴルの首脳らが一堂に会する「東方経済フォーラム」に出席するにあたり、10日、羽田空港で記者団に「この地域の平和と繁栄の礎を築いていく日本の考え方を示していきたい」と語った。

 中でも、ロシアのプーチン大統領との会談については「今回で22回目の会談になるが、北方四島の共同経済活動は新たな段階に入り、航空機による墓参も2年連続続いている。8項目の提案についても進捗していると思う」との認識を示し「あらゆる分野で日露関係を進めながら平和条約を締結する。領土問題を解決し平和条約を締結する。その方向に向けてしっかりと前進していきたい」と会談に臨む姿勢を示した。

 また、対中国に関しても「習近平(しゅう・きんぺい)主席とは平和友好条約締結40周年の本年、会談を行い、今、新たな段階に進みつつある日中関係を更に進めていきたいと思う。先般は李克強(り・こくきょう)首相が訪日し、今般、ウラジオストクで習近平主席と私が会談を行う。年内に私が訪中し、日中関係をテンポ良く進めていきたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)