住宅購入のリミットはあと半年? 秋の住宅フェアを上手に活用しよう

2018年09月15日 10:39

フェア

住宅は高額商品。焦って後悔するような物件を購入するようなことだけは避けたいものだ

 消費税増税まで、あと1年。来年10月1日から消費税率が現在の8%から10%に引き上げられる予定だ。これまで度々、延期されてきたものの、今年6月15日には政府が「経済財政運営と改革の基本方針2018」、いわゆる「骨太の方針2018」を閣議決定し、税率引き上げに備えた様々な施策を打ち出していることなどからも、今回ばかりは予定通りに施行されるのは、ほぼ確定だろう。

 そうなると、忙しくなってくるのが住宅業界だ。普段の買い物や、洋服、日用品の購入、家電などの買い替えなどに関しては、まだまだ先の話。しかし、住宅購入を考えているのなら、そんな悠長なことは言っていられない。住宅の場合、引き渡しが2019年9月30日までに完了すれば、消費税は現行の8%で済むが、たった1日でもオーバーしたら2%が上乗せされてしまう。例えば5000万円の物件を購入した場合の消費税は、わずか2%でも100万円になるのだから、軽視できる額ではない。ただし、注文住宅に限り、引き渡しが10月以降になっても税率8%が現行のまま適用される場合がある。しかし、その為には2019年3月31日までに請負契約を完了していることが条件だ。つまり、タイムリミットはあと半年ということになる。

 とはいえ、住宅は高額商品。焦って後悔するような物件を購入するようなことだけは避けたいものだ。そこで、近々住宅購入を検討している人にすすめたいのが、各ハウスメーカーの展示会場や、この秋に開催される住宅フェアだ。展示場や住宅フェアに足を運ぶメリットは大きい。そのハウスメーカーによる最新技術や住宅設備を実際に体感できることはもちろん、税制や補助金などの最新情報を得ることもできる。また、ハウスメーカーも税率改正前の需要を見越して、趣向を凝らした目玉商品を投入してきているので、覗くだけでも面白いし、参考になるはずだ。

 例えば、木造住宅のアキュラホームは9月15日(土)より、ミレニアル世代の多様化する価値観に応える新商品「おうちスタイル」を発売している。同商品は、住まう人が自分らしく暮らすことのできる住まいをコンセプトにした提案型の住宅商品で、「おうちdeカフェ」「おうちdeグランピング」「おうちdeライブラリー」「たのしんde家事」の4つのコースを用意して「おうち時間」を楽しむライフスタイルをプロデュースする。

 また、新商品「おうちスタイル」は、とくにデジタルに精通した「ミレニアル世代」をターゲットにしており、全国の11か所のアキュラホームの住宅展示場では、室内各所を専用のゴーグルを通して、暮らしをVR体験できるシステムなども導入し話題となっている。

 アキュラホームだけでなく、最近は性能や設備、間取りだけでなく、暮らし方や住まい方を重要視するハウスメーカーの取り組みが増えている。住宅は高額商品であるとともに、数十年住み続けるもの。選ぶ方も、目先のものに惑わされるのではなく、将来にわたるライフスタイルを考えて検討したいものだ。

 同じハウスメーカーであっても、フェアの内容は大きく異なる。住宅購入を検討している人は、どうか面倒くさがらずに、住宅フェアを開催しているいくつかの展示場を巡ってほしい。そうするうちに、各メーカーの対応や強み、社風やメーカーとしてのこだわりなども分かってくるだろう。消費増税に惑わされずに、購入後も満足度の高い価値のある住宅を見つけることに繋がるはずだ。(編集担当:石井絢子)