衆議院選挙での一票の格差是正と国会議員の定数削減に向けた民主党の案(小選挙区で0増5減、比例で80削減)に対し、自民以外の野党はこぞって比例80削減案に反対。22日のNHK日曜討論でも野党各党の国対委員長が反対した。
明党の漆原良夫国対委員長は「比例での80削減は得票率と議席獲得率の乖離をさらに大きくする」と民意を反映させる上で問題とした。
自民党の岸田文雄国対委員長は「比例に小政党枠を設けるべきといってきた」として、小政党に対する一定の配慮を行い、民意を反映させるべきとした。社会民主党の照屋寛徳国対委員長は「国民の多様な価値観を反映させる選挙制度を考えていかねばならない」とし、たちあがれ日本の園田博之国対委員長は「(民主党の案は)与野党合意を得るためのものとはとても思えない」と本当に成立させる気があるのか疑問を投げた。
民主党の城島光力国対委員長は「(比例の削減数について)与野党合意できるよう最大限努力する」として、法案成立に向け、削減数の変更も視野に入れて柔軟に応じていく姿勢を伺わせた。
与党である国民新党の下地幹郎国対委員長は「削減数は示された数から減らすべきでない」と削減数が80以下にならないよう求める一方、中選挙区制も含めて選挙制度の検討を進めていくべきとした。(編集担当:福角忠夫)