トヨタ&ダイハツ、いちばん小さな登録車を安全装備を充実させ、マイナーチェンジ

2018年10月14日 10:18

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マイナーチェンジして安全運転支援システムが充実したトヨタ・パッソ、写真はパッソ“G Package”(FF)で価格169万5600円

 トヨタは、グループのダイハツ工業からOEM供給を受けて販売しているコンパクトHB車「パッソ」をマイナーチェンジし、全国のトヨタカローラ店を通じて10月10日に発売した。また、当然ではあるがダイハツも小型HB車「ブーン」をマイナーチェンジし、同日全国一斉に発売する。

 パッソはマイナーチェンジで、デザインの質感向上を図るとともに、歩行者を検知してブレーキをアシストする衝突回避支援システムを設定し、安全装備を強化した。デザイン面において、スマートかつ上質な装いのMODAシリーズは、大開口のフロントグリルや、L字型のフォグランプベゼルでワイド感を強調、大胆かつ上質な印象としたほか、暖色系の外板色ブリリアントカッパークリスタルマイカを新設定した。さらに、MODA“G package”には、上質さが際立つ15インチのアルミホイール、フォグランプベゼルに配したLEDイルミネーション、合成皮革+ファブリックシート、本革巻きシフトノブをセットにしたドレスアップパッケージを新設定とした。Xシリーズは、フロントグリル上部に添えたシルバー塗装のアクセントでシンプルかつシャープな印象を付与している。

 安全面では、歩行者も検知する衝突回避支援ブレーキや、夜間での歩行者の早期発見に貢献するオートハイビームなどをパッケージ化した衝突回避支援システム スマートアシストⅢと、前後方向の障害物を検知するコーナーセンサーを標準装備。さらに、真上から見ているように周辺映像をナビゲーション画面に表示するパノラミックビュー対応ナビレディパッケージを設定し、駐車時の安全確認をサポートする。

 ダイハツの「ブーン」は、軽自動車で培ってきた技術やノウハウを小型車に展開することで、軽自動車を基点としたスモールカー全体のレベルアップを目指して開発した商品であり、2004年に初代モデルを、2016年4月に3代目となる現行モデルを発売。同時に前述のようにトヨタにもパッソとしてOEM供給しているモデルだ。

 今回のマイナーチェンジでは、ダイハツオリジナルグレード「ブーン スタイル」を新たに設定。丸みを持たせた柔らかな線でキュートに仕上げたフォルムや、ホワイト塗装パーツによるアクセントが特長のエクステリア、インパネに付与したマゼンタ色のアクセントや専用の3色シートによる、スイートでかわいらしいインテリアとした。

 従来の「ブーン」「ブーン シルク」に加え、第3のデザインである「ブーン スタイル」を設定したことで、選択の幅を広げた。

 また、これまでのラインアップである「ブーン」「ブーン シルク」についても、内外装を刷新。従来の親しみやすいデザインに、質感を向上。上級グレードとなる「ブーン シルク」では、より洗練されたクール&エレガントなデザインとした。

 さらに、トヨタ・パッソ同様に車両や歩行者に緊急ブレーキ対応する衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」や前後コーナーセンサーを採用。また4箇所のカメラにより車両の前後左右を映すことで、上から見下ろしたような映像をナビ画面に映し出す「パノラマモニター」を採用し、安全・安心性能を向上させている。

 トヨタ・パッソ、ダイハツ・ブーンの価格はFF車で117万7200円から169万5600円で、4WDモデルは、グレードごとに20万0880円高い設定となる。(編集担当:吉田恒)