2020年度大学卒の学生に対する就職・採用活動日程ルールについて6日の未来投資会議で関係省庁連絡会議の検討結果が報告された。連絡会議は内閣官房副長官補を議長に検討してきた。
それによると今年度末をめどに2020年度(2021年3月)卒業予定の学生の就職・選考活動については現行と同じ卒業前年度の3月から広報活動、選考活動は卒業年度の6月とし、これを遵守するよう経済団体などへ要請する、としている。
また連絡会議は「2021年度(2022年3月)以降に卒業予定の学生の取り扱いは来年度以降に改めて検討する」とし「現時点においては急なルールの変更は学生に混乱を生じさせるおそれがある。企業の新卒一括採用を基本とした雇用慣行の見直しには一定の時間を要する」などから、当面、現行日程を変更する必要が生ずる可能性は高くないとの認識を共有した、としている。
また「学生が在学中にしっかり学業に専念し、その成果が企業の採用活動において十分に活用されていくという環境を整えるため、今後、大学側と企業側双方の取り組みが重要」とした。(編集担当:森高龍二)