就活ルール、学生のこと考えた議論大事 菅長官

2018年09月05日 07:08

 菅義偉官房長官は4日の記者会見で、日本経済団体連合会の中西宏明会長が2020年度(2021年春)の入社学生に関して会員企業で決めている採用活動の統一ルールを廃止する考えを示したことについて就活ルール(採用ルール)の在り方については「企業側、大学側など関係者が、学生のことを十二分に考えながら議論していくことが重要だ」と学生の視点で議論することが大事だと強調した。

 また、安倍晋三総理が中西氏の発言に「就活が早くなるのはやはりおかしい。ルールをしっかり守ってもらいたい」と学生の本分は勉強することであり、就活が早まれば、勉強が疎かにになる危険を指摘。

 菅官房長官は「総理発言は、企業側と大学側で2019年度まで決めている採用活動のルールをきちんと守っていただきたい旨を発言されたものと思っている」と述べた。

 中西会長が終身雇用や新卒一括採用ということが時代に合わなくなってきているのではないか、と提起していることについても「そうしたことも含めて互いに議論していくことは極めて大事だと思う」とした。(編集担当:森高龍二)