厚生労働省はホームレスの実態把握と自立支援に向けたデータを得るため、今月、ホームレスの実態に関する全国調査を実施する。調査結果は4月に公表する予定。
調査では性別・年齢・生年月日、調査場所、路上生活で寝ている場所が一定の場所で決まっているかどうか、その具体的場所(公園・道路・河川・駅舎など)、寝場所をどのようにしてつくっているか(廃材・ダンボール・寝袋・毛布など)、路上生活をしてどの程度になるか(期間について)、収入の入る仕事をしているか、している場合はどのようなものか(建設日雇い、廃品回収、運搬作業・その他の雑業など)、収入がある場合の最近3か月の平均月収、仕事以外での収入の有無(ある場合は年金・家族からの仕送り、友人などからの支援など)。路上生活で特に困っていること(食べ物・寝る場所・雨や寒さ・入浴や洗濯ができす清潔に保てない・ホームレス同士のいざこざ・孤独や不安など)、路上生活に至ったいきさつ、路上生活に入るまでに住んでいた地域。現在の健康状態、福祉制度の利用状況、利用したい支援、就職支援を含め自立についてのアンケートなど細部にわたり回答を得たい考え。同省ホームレス自立支援係は調査結果を分析のうえ、施策に反映させたいとしている。
同省によるとホームレスは昨年1月現在で1万890人いることが確認されており、現在も景況の悪さから1万人を超えていると予測されている。(編集担当:福角忠夫)