最高人民会議代議員に在日・朝鮮大学校学長ら

2019年03月19日 06:41

 日本の「国会」にあたる北朝鮮の「最高人民会議」議員選挙で在日の北朝鮮人5人が当選し、代議員に選ばれたと「朝鮮新報」が伝えたことを聯合ニュースが18日までに報じた。

 選挙は今月10日に実施された。代議員は687人。それによると、在日朝鮮人は朝鮮総連の許宗萬(ホ・ジョンマン)議長、南昇祐(ナム・スンウ)副議長、姜秋蓮(カン・チュリョン)副議長(在日本朝鮮民主女性同盟中央委員長)、朴忠佑(パク・チュンウ)在日本朝鮮商工連合会会長、韓東成(ハン・ドンソン)朝鮮大学校学長だという。朴在日本朝鮮商工連合会会長と韓朝鮮大学校学長は初めての代議員。任期は5年としている。

 新たな代議員による最高人民会議は4月に開かれる予定。最高人民会議は北朝鮮の憲法上の最高主権機関で国の予算や国家機関の人事などを決める機関。今回の代議員選挙では金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が当選した。

 また、聯合ニュースは「今回の選挙で昨年からの2回の米朝首脳会談で対米交渉を担った李容浩(リ・ヨンホ)外相と崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が新たに代議員となった」とし「北朝鮮がそれだけ対米交渉を重視していることの表れと受け止められる」との見方を伝えた。(編集担当:森高龍二)