メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツ「Eクラス」のセダンおよびステーションワゴンに、効率化と高性能化のための新技術「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」と「48V電気システム」を採用した、「E 200 アバンギャルド」「E 200 アバンギャルドスポーツ」、および、高い最高出力と最大トルクを誇る新エンジンを搭載した「E 300アバンギャルドスポーツ」を導入し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店を通じて注文受付を開始した。なお、納車は6月以降となるとしている。
「E 200アバンギャルド」および「E 200 4MATICアバンギャルド」には、新開発の1.5 リッター直列4気筒ターボエンジン「M264」と「BSG」、「48V電気システム」などの新技術を採用し、効率性、快適性、高性能化を同時に実現したパワートレインを搭載した。「M264」エンジンは単体で最高出力184ps(135kW)、最大トルク280Nmを発生。ターボチャージャーにはツインスクロールシステムを採用し、可変バルブタイミングを実現する「CAMTRONIC/カムトロニック」も搭載しており、最適な吸気を実現した。
また、エンジン内部の摩擦低減対策として、メルセデス・ベンツが特許を取得した、「CONICSHAPE/コニックシェイプ加工」を採用。これは、熱膨張を考慮し、シリンダーウォールが底部に向けてやや広がる形に加工することで、ピストンが熱膨張した際の摩擦を低減する画期的な新技術だ。
さらに、ベルトを介してクランクシャフトと接続される、スターターとジェネレーターを兼ねるモーター、「BSG」と「48V電気システム」は、回生ブレーキなどにより発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電し、振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギアシフトなどの必要に応じて、最大トルク160Nmの駆動アシストを行ない、燃費低減だけでなく、パワートレーンの総合性能を引き上る。また、ウォーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整することができるようになったことで、さらに効率化を図っている。
「E 300 アバンギャルドスポーツ」には、E 200と同じ「M264」シリーズでも、2リッターの排気量を持つ直列4気筒エンジンを搭載する。1.5リッター版と同じようにツインスクロールターボチャージャーと可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」を採用し、低回転から高回転まで伸びやかな加速を可能とした。従来のE 250と比較して、最高出力が47ps(35kW)向上し、258ps(190kW)を発揮、最大トルクは20Nmアップの370Nmとなり、低回転から高回転まで伸びやかな加速を実現する。
メルセデス・ベンツEクラスは、世界で累計1200万台以上の販売台数を誇るメルセデス・ベンツの中核をなすモデルであり、1947年に発表されたW136/191型以来、常に時代に先駆けて革新的な技術を採り入れ、世界のプレミアムセダンの指標とされた。
2016年7月に発表した現行型Eクラスは、最先端テクノロジーを搭載し、安全性、快適性を高次元で両立した次世代のインテリジェントドライブを体現するモデルである。新投入のE200セダンの価格は721.0万円?744.0万円。E300セダンは855,0万円だ。ステーションワゴンモデルは、それぞれ約35万円のアップとなる。(編集担当:吉田恒)