丸山問題 与野党が直ちに進退求める糾弾決議案

2019年06月05日 05:33

 北方4島を巡り「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと戦争により取り戻すほかないような旨の発言を北方4島ビザなし交流の訪問団の団長に行うとともに、外出禁止になっている宿舎から外出しようとするなど国会議員としての言動が厳しく問われている丸山穂高衆院議員(日本維新の会が除名)に対し、衆院議運委員会の与野党筆頭理事が4日の会合で、直ちに進退を判断するよう求める『糾弾決議案』を与野党共同で提出することで調整。6日の衆院本会議で糾弾決議案が賛成多数で可決することになるもよう。

 立憲、国民、共産など野党は当初、丸山議員に国会議員の資格はないとして議員辞職勧告決議案を提出。一方、自民・公明は議員の身分は重いとして猛省を求める「けん責決議案」を提出していた。しかし、丸山議員が「戦争」発言以外に、宿舎を出ようとして政府職員に制され、品格を疑う発言をしていたことなどが公になり、与党側も再検討していた。

 糾弾決議案が可決された場合、丸山議員がこれに応じるかどうか疑問だが、国民への説明責任をまったく果たしていないことから、説明責任と出処進退の判断をいつ、どのように果たすのか、決議案が決議された後こそ、注視される。(編集担当:森高龍二)