政府・与党は整備新幹線の取り扱いについて26日、基本的考え方と北海道新幹線など各線区の取り扱いを確認した。新たな区間については収支採算性と投資効果を改めて確認のうえ、認可・着工に先立って満たすべき条件をクリアすることなどをあげている。
具体的には北海道新幹線の場合、新青森―新函館間については平成27年度末の完成を想定し、新函館―札幌間については新青森―新函館間の開業から概ね20年後の完成をめざす。ただし、新函館―札幌間に対する認可・着工にはJR北海道の同意とともに、並行在来線の経営分離に関する沿線自治体の同意が条件になっている。
また、北陸新幹線については長野―白山総合車両基地間について平成26年度末の完成をめざし、白山総合車両基地―敦賀間については長野―白山総合車両基地間の開業から概ね10年強後の完成をめざす。ただし、白山総合車両基地―敦賀間の認可・着工にはJR西日本の同意とともに、並行在来線の経営分離に関する沿線自治体の同意が条件になっている。
九州新幹線については現在建設中の武雄温泉―諫早間と新たな区間となる諫早―長崎間を一体として、諫早―長崎間の着工から概ね10年後の完成をめざす。ただし、JR九州の同意を条件としている。(編集担当:福角忠夫)