全国でコインパーキングシステムを展開する「タイムズ24」は、カーシェアリングサービス「タイムズカーシェア」において、電気自動車(EV)を2019年8⽉からの半年間で100台導⼊することを決定した。
自動車を巡る環境対応策として業界では、環境負荷低減を目指す欧州や中国、⽶国などがEVの販売⽬標や化石燃料エンジン車両の販売規制を設けるなど、世界的にEVシフトの動きが活発化している。
国内においても、2050年に⽇本の自動車メーカーが販売するすべての⾞両をEVやハイブリッド車にするといった⽬標を政府が掲げるなど、EVシフトが今後加速度的に進むことが想定されている。
こうした自動車業界の環境負荷低減に向けた動きに合わせ、タイムズカーシェアにおいてもEVによるカーシェアリングの運⽤体制を構築するべく今回、EV 100台の導⼊を決定したという。
同社はこれまでにも、カーシェアサービスにおいてEVの導⼊はもちろん、国内外の自動車メーカー、自治体と連携した実証実験などを通じてEVカーシェアリングの提供に取組んできた。今回の電動車導入の取組みは、これまで収集した課題の解消、および活⽤の幅を広げることで、これまで以上に利⽤しやすいEVカーシェアの運⽤体制が構築できるものとして導入に至ったとしている。
EV⾞両導入は、埼⽟県・東京都・神奈川県の首都圏近郊を⽪切りに、⼤阪府など全国広範囲へ展開する計画だ。具体的には8⽉から10⽉までに30台、11⽉から来年1⽉までに70台を配備する。配備場所は、短時間利⽤ニーズの多いエリアや、⼀次交通との組合せ利⽤「レール&カーシェア」のニーズがある鉄道駅近くを予定する。
タイムズカーシェアのサービスコンセプトである「ミヂカ・オトク・ベンリ」の充実とともに、EVなどの展開により環境負荷低減に取組むとしているが、タイムズパーキングでの充電ステーションの展開などについては、残念ながら一切触れられていない。(編集担当:吉田恒)