安倍総理のバランス感覚に懸念の声も

2019年08月01日 07:10

 北朝鮮が31日、飛翔体を発射したことを受け、安倍晋三総理は会見で「我が国の安全保障に影響を与えるような事態でないことは確認されている。引き続き、米国などと緊密に連携していく」と語り、この日も韓国を口にしなかった。

 日韓での軍事情報の共有は「GSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)」に基づき7月25日のミサイル発射に対しても行われていたことを岩屋毅防衛大臣も認めている。にもかかわらず、日米韓連携して対応しているといえない安倍総理のバランス感覚には、悪化の日韓関係を必要以上に、より悪化させると懸念する声もある。

 なお韓国軍合同参謀本部はこの日、北朝鮮が発射した飛しょう体は短距離弾道ミサイルで、高度約30キロ、飛距離約250キロと推定していることを聯合ニュースが伝えた。25日に発射した弾道ミサイルは高度約50キロ、飛距離約600キロだった。

 また聯合ニュースは韓国国防部の情報として、北朝鮮の新型潜水艦には潜水艦発射弾道ミサイルが3基程度搭載できると分析していることも伝えた。(編集担当:森高龍二)