大幅な省エネに貢献する小型蒸気圧縮機の新機種を神戸製鋼などが発売

2011年12月20日 11:00

 神戸製鋼所はこのほど、本年9月に発売したスクリュ式小型蒸気圧縮機『スチームスターMSRC160L』に続き、更に少量の未利用蒸気に対応した『スチームスターMSRC37L』を発売しました。300kg/hr未満の蒸気に対応が可能(従来機は1ton/hr前後)で、2015年度には2機種合計で年間180台の販売を目指す。

 スチームスターMSRCは、これまで利用されていなかったフラッシュ蒸気を圧縮して圧力を高め、利用可能な蒸気へ再生する圧縮機。再昇圧した蒸気を元の蒸気ラインへ再投入することでリサイクルし、大幅な省エネとコストダウンに貢献する。現在までに数件の成約(ゴム業界、電子業界等向け)があり、今回小型機種を投入することで、より小規模な蒸気ユーザーへも対応可能となる。

 ユーザーの蒸気条件や電力単価、稼働時間等によって条件は様々ですが、試算では、スチームスターMSRC37Lを導入する前後のボイラ燃料費を比較すると、年間6%、約590万円の削減が可能。よって、早ければ3年未満での投資回収が可能となります。また、CO2排出量も年間160トンの削減ができる。