日産、軽自動車規格のなかで結実させる新型EVコンセプト「ニッサンIMk」公開

2019年10月02日 07:06

Nissan IMk

日産が公開した軽自動車規格の新型EVコンセプト「ニッサンIMk」、スペックなど詳細は不明。東京モーターショーで世界初公開となる予定だ

 日産自動車は、2020年代を目指す将来の姿を体現する電気自動車(EV)のコンセプトカー「ニッサンIMk」を公開した。

 「IMk」コンセプトは、新開発EVプラットフォームを採用し、軽自動車規格というコンパクトなボディでありながら、これまでの常識を覆すEVならでは力強くスムーズな走りと驚きの静粛性を実現する革新的なシティコミューターだという。

 最新の運転支援技術やシームレスなコネクテッド機能を搭載し、ドライバーが自信を持って運転できるようサポートする。エクステリアは日本らしい伝統的な街並みにも自然に溶け込む上質でシックなデザインを取り入れ、新時代小型EVの姿を提案したとする。

 グローバルEV事業を担当する副社長の星野朝子氏によればIMkは、EVだからこそ得られる静かでダイナミックな走りにより、快適でストレスフリーな移動の時間を楽しむことができます。暮らしの中で、なくてはならない場所になるでしょう」と述べた。

 このIMkは、運転支援技術「プロパイロット2.0」を進化させた次世代の運転支援技術を搭載。高速道路だけでなく主要幹線道路に利用範囲を拡大し、幅広いシーンでドライバーの運転をサポートする。また、スマートフォンを使ってクルマを自動的に駐車することができる「プロパイロット リモートパーキング」や、クルマから降りると無人の状態の「ニッサン IMk」が自ら空きスペースに駐車し、必要なときにドライバーがスマートフォンで呼ぶとドライバーの元まで迎えに来るドライバーレスバレーパーキング機能を搭載した。

 日産は、世界初の量産型EV「日産リーフ」や新しい電動パワートレーン「e-POWER」で、モーター走行がもたらす高い価値を提供してきた。IMkは軽規格サイズのクルマで、EVという選択肢を提供する。

 IMkは、最新のコネクティビティ機能を搭載し、スマートフォンと連携してドライバーを認証し、クルマに乗り込むたびにシートポジションや好みの香りなど、認証されたドライバー個人にパーソナライズされたセッティングに変更する。また、ドライバーが乗り込む前にエアコンやシートヒーターなどが作動し、乗車する人が快適な車内空間をあらかじめ作ることもできる。ドライバーのスケジュール管理ソフトともつながり、クルマが渋滞など最新の交通状況を考慮してスケジュールに間に合う出発時間をスマートフォンに通知する。

 目的地に到着すると、ドライバーレスバレーパーキング機能により自動で空いているスペースを探して駐車する。

 その後の移動に必要な電気を残しながら、V2H (Vehicle to Home)の機能を通して家庭やオフィス、地域社会のエネルギーマネジメントに貢献する。

「ニッサンIMk」は、電動化やコネクティビティなどの進化した技術により、「ニッサンインテリジェントモビリティ」の新たな方向性を提示するEVコンセプトカーといえる。(編集担当:吉田恒)