シュレッダーの疑問 客観的資料示す姿勢みせず

2019年11月27日 07:13

 菅義偉官房長官は26日の記者会見で、桜を見る会を巡り、日本共産党の宮本徹衆院議員が資料請求した日にシュレッダーで廃棄していた問題について、GW前に廃棄予定だったがシュレッダーが5月9日まで空いていなかったため、この日に廃棄したとする疑問に、客観的な資料を示して説明する考えはないか、と記者団に問われ、資料を示して疑問に答える姿勢はみせなかった。

 記者団は桜を見る会の招待者名簿を宮本議員が資料要求した5月9日に内閣府がシュレッダーで廃棄したことや40秒に1000枚を処理する高性能のシュレッダーであるにもかかわらず、宮本議員が資料請求した日までシュレッダーの使用予約がとれなかった、としていることに強い疑問が提起されていることをあげ「口頭での説明以外に、この日しか使用できなかったとする資料などを示す考えはないか」と政府説明を裏付ける客観的資料の提示を行う考えがないかを質した。

 菅官房長官は「内閣府からはシュレッダーの利用日を調整したところ、利用状況、職員の勤務時間などの調整を行った結果、廃棄が5月9日になったものであり、当日の宮本議員からの資料請求とは無関係との報告を受けている」と述べるにとどまり、客観的資料示す姿勢はみせず。国民に丁寧な説明をする姿勢に乖離するものになった。(編集担当:森高龍二)