「桜」の文書廃棄、適切なものと強調 安倍総理

2019年12月03日 07:18

 安倍晋三総理は2日の参院本会議で吉田忠智議員(社民選対委員長)の桜を見る会「招待者名簿」に関し「会の終了をもって使用目的を終える。個人情報を含んだ膨大な量の文書を適切に管理するなどの必要が生じることから、公文書管理法等に基づき、内閣府において『保存期間1年未満文書』として、終了後、遅滞なく破棄する取扱いとしている。名簿についてはあらかじめ定められた手続きに則って廃棄したものだ」とした。

 そのうえで、安倍総理は「様々な指摘を受けていることを踏まえ、桜を見る会の運営等について全般的な見直しを行っていく中で『文書保存期間』についても、今後検討していく」とこれまでの文書廃棄は適切なものだと強調した。

 文書保存期間の見直しを今後検討するとしたのは、今後の問題であり、今年の名簿について野党議員から資料請求が出た当日の直後にシュレッダーにかけ、廃棄した事実や、野党の国会質問に「名簿がないので、答えられない」「個人情報なので答えられない」と繰り返す政府側の不誠実な答弁には批判の声が強まっている。

 この日も、安倍総理は桜を見る会の招待者について「招待者やその推薦元については個人に関する情報であるため、招待されたかどうかも含めて、従来から回答を控えさせていただいている」などと述べ、個人情報を理由に招待者や推薦元についての質問から逃げた。(編集担当:森高龍二)