積水ハウスがモーターショーに初出展し得たもの

2011年12月12日 11:00

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 「東京モーターショー2011」に住宅メーカーとして初めて出展した積水ハウス。イベントも終盤を迎え、かなりの手応えを掴んでいるようだ。

 「東京モーターショー2011」に住宅メーカーとして初めて出展した積水ハウス。イベントも終盤を迎え、かなりの手応えを掴んでいるようだ。

 そう遠くない未来に、多くの車種が身近になることを想像させるEVの出展が多かった今回のモーターショー。EV以外にもPHVの出展車両もあり、いよいよ家庭で当たり前のように燃料補給をする時代がそこまでやってきている。そんなスマートモビリティ社会に必要なものとして、俄然注目を集めることになったスマートハウスやその設備機器。住宅メーカーとして初めて臨んだモーターショーに驚くほどの来場者を迎え、積水ハウスの関係者はその影響力の大きさを感じたという。

 訪れた来場者は「住宅や電池の最新の技術が見られてよかった」「まさか住宅メーカーが出ているとは思わなかったが、クルマとの繋がりがより強くなっていると実感させられた」など興味を持って同社のブースに立ち寄っており、かなりのインパクトを与えていたようだ。

 すでに多くのメディアが取り上げ、その注目度の高さを証明した4電池(太陽電池+燃料電池+蓄電池+EVのバッテリー)システムとそれをコントロールするオリジナルの「HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)」を搭載したスマートハウスは2012年秋に販売を開始すると発表されている。

 他にも文化シヤッターグループのテンパルと共同開発を実現したソーラーエクステリアも展示され、好評を得ている。これは、三菱化学の「フィルム型太陽電池」をシート材として採用した『次世代型住宅用オーニング』で”日よけ”をする本来の省エネ・節電機能を発揮する際に、同時に太陽電池で発電するという創エネ機能を併せ持つアイテムだ。このオーニングは日射の方向に合わせて角度などを変更できる特長を持つ。

 今回のモーターショーで、家とEVの新しい関係を提案した積水ハウス。十分な手応えを掴んだ同社には、その経験も活かし、2年後に同じステージに立っていてもらいたい。