来年度の政府予算案 衆院通過、年度内成立へ

2020年03月01日 09:25

 一般会計総額102兆6580億円と過去最高額となる2020年度政府予算案が28日、自民、公明、維新などの賛成多数で衆院を通過した。審議舞台は参院に移った。この日の衆院通過で憲法の規定により、参院で採決されなくとも年度内での成立が決まった。

 立憲民主党の安住淳国対委員長は「コロナウイルス関連予算がまったくない予算は考えられない。こうしたことが衆院を通過したのは残念」と述べた。

 安住氏は「100兆円を超える大型予算になったが、削るところをしっかり削る作業が欠けた予算だと思っている。緊急、不測の事態に対応するための柔軟な発想がなかったことは残念。景気もこれから厳しい局面を迎えるが、そういう点では旧来の公共事業に依存したわが国の経済構造をただ維持するためだけの予算で、改革には程遠い予算」と問題点の多い予算だとした。

 また参院での取り組みについて「感染症対策の政府対応の問題は予算委員会で大きな問題になるのではないか。桜を見る会の問題と東京高検の黒川弘務検事長の定年延長は実はつながっている問題であり、厳しく追及していきたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)