帰省やめ、東京に留まって 学生らに総理

2020年04月09日 06:10

 安倍晋三総理は7日の記者会見で、東京、大阪など7都府県が新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため「緊急事態宣言」指定を受けたことから、大学などが当面、休校になっているため、この間、帰省する学生が増える可能性があるなどを踏まえた記者団の問いに「是非できるだけ東京(大阪)にとどまっていただきたい」と協力を要請した。

 早稲田大学では授業開始日を5月11日まで繰り下げるとともに、4月21日までキャンパス内への立ち入りを禁止している。慶応大学も7日の緊急事態宣言を受け、キャンパスへの立ち入り禁止を5月6日まで延長した。授業は4月30日からオンラインで開始するという。上智大学も5月6日までキャンパスへの立ち入りを禁止にした。都内の大学が同様の措置をとっていることから学生の中には帰省する動きもみられている。

 安倍総理は「新型コロナウイルス感染症は感染していても症状が出ない場合があり、症状が出ないことによって、気づかずに人に感染させてしまうという恐ろしい点がある」と指摘。

そのうえで「自分も感染しているかもしれないという思いを特に若い皆さんには持っていただきたい。若い皆さんは非常に活動的ですし、体力もあり、免疫も強いから、なかなか症状が出てこない。ですから、自分がもしかしたらお父さんやお母さんやおじいちゃん、おばあちゃんたちにうつしてしまう。うつしてしまえば(高齢者は)重症化していくリスクが高い。その観点から、東京においても都市封鎖(ロックダウン)のようなことは行いませんから、是非できるだけ東京にとどまっていただきたい」と語った。(編集担当:森高龍二)