衆議院静岡4区の補欠選挙が22日実施され、自民党公認、公明党推薦の新人で元静岡県議の深澤陽一氏が、立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社会民主党の推薦を得た新人で無所属の元都議会議員、田中健氏らを破り初当選した。
今回選挙にはNHKから国民を守る党公認の田中健氏が立候補し、同姓同名の中でどちらに投票したのかわからない票が3708票あり、案分された。投票率は34.1%と低く、投票率の低さは自民、公明といった組織力で地盤の固まった政党が優位になる。それが今回の結果にも反映された。各候補得票数は深澤氏6万6881票、田中健氏3万8566票、田中健氏(N国)1747票、無所属新人の山口賢三氏1887票。
結果について自民党の下村博文選対委員長は「新型コロナウイルス感染症対策について一定評価を得られたのではないか」とした。立憲民主党の長妻昭選対委員長は「今回の選挙を検証し次の選挙への糧にする」。日本共産党の穀田恵二選対委員長は「静岡で初めて野党共闘ができ、大きな財産を得た」と次につながる選挙戦とした。社会民主党の吉田忠智選対委員長は「コロナ問題で投票率が伸び悩んだことも響いた」とし「支持して頂いた皆さん、不安や自粛モードの中で選挙運動を担った各政党や市民団体の方々のご奮闘に敬意を表する」との談話を発表した。投票率34.1%。(編集担当:森高龍二)