野党連合政権樹立へ 志位氏 枝野氏らと会談

2020年02月21日 06:59

 野党連立政権の樹立へ日本共産党の志位和夫委員長が積極的に野党への働きかけを始めた。19日には野党第1党の立憲民主党・枝野幸男代表、福山哲郎幹事長らと会談。新型コロナウイルス対策への対応、桜を見る会や黒川弘務東京高検検事長の定年延長問題への徹底追及、野党連携の一層の強化で認識を共有した。

 志位委員長は連立政権樹立では党としての「日米安保条約廃棄」「自衛隊違憲」「天皇制度」「将来的展望として社会主義・共産主義にすすむ」ことへの姿勢を「野党共闘には持ち込まない」考えを明確にしており、これを公式に説明していきたい旨を示した。

 志位委員長は国民民主党の小沢一郎衆院議員の政治塾で講師を務め講演した際にも「野党連合政権へ『一致点を大事にし、不一致点は持ち込まない』。この態度で対応していきます」と話しており、政権に持ち込まない考えを明らかにしている。

 また「政権までともにしよう。ここまで腹が固まったら、最大限の選挙協力ができると思う。ぜひこの点でも、他の野党のみなさんに踏み切りを訴えたい」と語っていた。

 枝野代表は「志位委員長から相違点と受け止められている点について説明いただけるということなので、しっかり聞かせ頂きたいと思う」と傾注に値するとの認識を示している。(編集担当:森高龍二)