菅氏 県議、自民3人増に辺野古理解進んでいる

2020年06月09日 05:48

 菅義偉官房長官は8日の記者会見で、沖縄県議会議員選挙(定数48)で辺野古基地建設反対の議員が議会の過半数を得たことについて記者団に受け止めを聞かれ「地方自治体の議会議員選挙なので政府としてのコメントは控えたい」としたうえで「政府としては今後とも地元の皆さんの理解を得る努力を続けながら、普天間基地の1日も早い全面返還を実現し、基地負担の軽減を図るため全力で取り組んで行く」と語り、名護市辺野古での基地建設を進める考えを示した。

 自民党は17議席を獲得し、改選前より3議席増やした。これを受け、自民党が辺野古移設を掲げて県議選を戦った意義をどのように考えるか、と記者団に問われ「辺野古への移設容認を掲げて(自民党は)戦ったということだが、自民党として議席を伸ばすことができた。地元で(移設について)かなり理解が進んできているのではないか、と思っている」と述べた。

 菅官房長官は「政府としては、ひとつひとつ丁寧に地元のみなさんに説明をさせていただきながら、辺野古移設を前に進めていきたい。その考えに変わりはない」とした。

 沖縄県議会は今回の選挙で、県政与党が25人(共産7、社民4、立憲1、にぬふぁぶし1、無所属10)。中立が4人(公明2、無所属2)。野党が19人(自民17、野党系無所属2)の図式になった。(編集担当:森高龍二)