山口、秋田に「お詫びからスタート」と防衛相

2020年06月21日 08:00

 河野太郎防衛大臣は秋田、山口への陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配置計画を停止したことを受け、山口につづき、22日、秋田を訪ね、経緯の説明とともに陳謝する。また河野大臣は計画停止に伴い「全体的な安全保障戦略にかかわることになるので、国家安全保障会議で議論していただいていくことになる」との考えを示しており、イージス・アショアがハード面での課題も明らかになっているため、計画そのものを撤回することになりそう。

 河野大臣は19日の記者会見では「両県の皆様にお詫びを申し上げ、配備のプロセスを停止するに至った経緯をしっかり御説明してまいりたい」と述べた。

 また安全保障戦略に「敵基地攻撃能力」保有も検討の視野に入れることを安倍晋三総理が18日の記者会見で発言していることに「総理が会見で様々御発言をされたわけでございます。自由民主党が今後、イージス・アショアの配備プロセスの停止を受けて、日本の安全保障をどのように対応していくかといった議論を始められるというふうに認識しております。私としては、まず山口県、秋田県、経緯の御説明とお詫びを申し上げる、これが何よりも最優先課題ですので、両県を訪れ、そこからスタートしたい」と語った。(編集担当:森高龍二)