観光再生に向けた取り組みの一環に観光庁は「GoToトラベル事業」に今回の補正予算で1兆3500億円を確保。国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の2分の1相当額を支援する。
日帰りは1日1万円が上限。宿泊旅行については1人1泊あたり2万円が上限で、連泊制限なし。利用回数にも制限がない。時間にゆとりのある高齢者はワンランクアップした旅行が楽しめそう。
支援額のうち7割程度を旅行代金の割引に、3割程度を土産物店や飲食店、観光施設、交通機関などで使える地域共通クーポンとして付与する。地域共通クーポンは1000円単位での商品券(おつりは出ない)。
19日の観光戦略実行推進会議で観光庁が示した資料によると、4月以降、宿泊予約が前年同月に比べ7割以上減少した業者は8割を超え、国の支援制度を9割以上が利用し、雇用調整助成金も約6割が活用していた。業界は今後も厳しい状況が続くとみられている。
観光庁では、この時期にインバウンド対応能力の向上を目指す宿泊事業者を対象に通訳案内士などを派遣し、接遇能力の向上をサポートするなどの支援も行う計画だ。(編集担当:森高龍二)