日本軍慰安婦問題資料集発刊 韓国シンクタンク

2020年08月05日 06:34

 旧日本軍による慰安婦被害を象徴する少女像の前に、安倍晋三総理をモチーフにしたのではないかとみられる「ひざまずく像」が韓国民間人により平昌の植物園内に設置されたことが物議を醸したが、韓国・聯合ニュースが4日までに、旧日本軍と当時の日本政府が慰安婦に関与したのかどうかに関する「旧日本軍と日本政府の慰安婦関連公文書と翻訳文を収録した『日本軍慰安婦問題資料集(全2巻)』を韓国政府系のシンクタンク「東北アジア歴史財団」が発刊した、と電子版で伝えた。

 聯合ニュースは資料集について「旧日本軍と政府が慰安婦動員主導、韓国政府系シンクタンクが資料集発刊」との見出しで「日本の軍と政府、地方行政組織が緊密に協力して慰安婦を組織的に動員し、違法行為を黙認・ほう助したほか、旧日本軍が慰安所を設置して管理・統制したこと、慰安婦被害者が強制的な状況に置かれていたこと、慰安婦制度が当時の国内法・国際法に反していたことなどを示す資料が収録されている」と紹介している。

 日本政府は慰安婦を巡る問題に関しては「最終的かつ不可逆的な解決を確認した」とする2015年12月28日の日韓合意の着実な実施を、韓国政府に求めていくとの一貫した姿勢を取り続けている。(編集担当:森高龍二)