事実上の「総理選出」となる自民党総裁選挙は8日告示、14日投開票で実施される。党員投票はせず、国会議員(394票)と各都道府県連の代表、それぞれ3名(141票)の投票で決することが1日の総務委員会で決められた。
総裁選には石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長、菅義偉官房長官の三つ巴戦になるが、選挙方式が両院議員総会での実施になったため、事実上の派閥主導選挙になっており、菅氏が最有力視されている。
一方、自公政権に対峙する選択肢を国民に提供するための立憲・国民ら2党2グループで結党する「合流新党」代表選挙は7日告示、10日投開票で実施される。立憲の枝野幸男代表が立候補予定で、ほぼ当確視されている。合流新党の党名も、この日、選挙で決まる。そのうえで、合流新党は15日に結党大会を実施する。
臨時国会の召集が16日に予定されていることから、この日に、新しい「総理」が決まる。臨時国会は総理選出にとどまらず、総理の所信表明演説、新閣僚の所信表明、これらを受けての代表質問はじめ、コロナ対応、経済政策、外交、防衛などの課題のほか、カジノを含むIRに絡む問題、森友問題を巡り自殺した元職員の妻が求める再調査の問題、桜をみる会の総理枠問題と前夜祭問題、河井克行・案里衆参両議員夫妻(両被告)に対する国会としての意思表示(議員辞職勧告など)など、山積している問題対応など、それなりの日数を確保することが求められている。(編集担当:森高龍二)