自民党は9月1日に予定している総務会で党総裁の選出方法、選出時期を決定する。選出方法については党員投票を省略する方針のようだが、公明含め与野党各党の代表選びと異なり、自民党の総裁は日本の総理を決めるものになるだけに、党員投票を実施し、なるべく多くの意志を反映した選挙方法をとるのが良いと、党内以外に野党を支持する党員外の人達からも声が聞かれる。
安倍路線を踏襲させることを目指す自民党主流は菅義偉官房長官を担ぎ出し、安倍総理(総裁)が総裁についてほしくないと強く思っているだろうと推察される石破茂元幹事長外しの状況をつくる最大武器が「党員投票外し」での総裁選挙。
党員投票なしの選挙では衆参の国会議員(394票)と都道府県連の代表各3人のみの票(141票)で決められることになる。「派閥力学」により『日本の総理』を決めることになる。
自民党は選挙方法などを二階俊博幹事長に一任しており、二階氏は9月中旬に両院議員総会を開き、国会議員と各都道府県連代表のみによる投票で総裁を選ぶ方向と言われている。
しかし「総理を決める」選挙。自民党総裁選びという狭い視点でなく、党員投票を経た形での選挙が望まれている。派閥力学で決めるのか、少しでも多くの意志を反映するのか、1日の総務会が注目される。(編集担当:森高龍二)