監督責任認める 一川防衛大臣

2011年12月06日 11:00

 一川保夫防衛大臣は5日の衆議院予算委員会で、1995年に発生した沖縄での米兵による少女暴行事件に対する参議院・復興特別委員会での答弁や前沖縄防衛局長の不適切発言に対する監督責任などを追及され「大臣として監督責任は十分ある」と自身の監督責任を認め「大臣としての給与返納を含め、しっかり対応していきたい」と語るとともに、更迭した前沖縄防衛局長に対する正式な処分についても「早急に結果を出して行きたい」と答弁した。

 ただ、少女暴行事件に対する特別委での質問に「知らない」と答えたことについては「詳細に説明するのは事件の性格上、あまり良くないと思ったからだ」と事件への配慮から「知らない」と答弁した旨を改めて強調。前沖縄防衛局長の発言、自身の発言を含め沖縄県知事に詫びたことを述べ、「信頼回復は大変だと思うが、職務をまっとうしたいと思っている」として、大臣を辞す考えのないことを明らかにした。

 野田佳彦総理も「詳細をこういう場で語ることは適切でない、あるいは不正確な記憶でしゃべることではないという判断が(一川大臣に)あったと考えている」と一川大臣の説明に沿う答弁を行った。稲田朋美議員(自民党)の質問に答えた。(編集担当:福角忠夫)