岸信夫防衛大臣は宮崎県新富町にある航空自衛隊新田原基地での今月26日~11月5日に予定されている日米共同訓練で米軍兵が宮崎市内のホテルに宿泊する計画について、地元県知事と宮崎市長が基地内で宿泊するよう要望していることに、13日の記者会見で、新型コロナウイルス感染防止のためソーシャルディスタンスの確保が必要として、ホテルでの宿泊に理解を求めたい考えを示した。
記者団が地元の方でも宮崎市内のホテルとなると繁華街が近く、住民の方にも事件、事故、新型コロナ感染拡大等の不安が広まっているようなのですが、と質問。
岸大臣は「基地内での宿泊要請があった」としたうえで「新田原基地におけるこれまでの訓練は基地内の宿泊施設を利用することとしてきたが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、ソーシャルディスタンスの確保が必要で、来訪する米軍人の一部が4人部屋にならなければならない。基地の中ではそういう状況が出てしまうということだ」と説明。
そのうえで「米軍人の基地外のホテル宿泊は今年8月に千歳基地における航空機の移転訓練でも同様の処置がとられた。参加する米軍人は従来から日本国内に居住し、訓練実施前にPCRで陰性を確認した者のみとなる。訓練中はその他の感染防止措置をとることも徹底していく。滞在中の不用不急の外出は控えるよう米軍に要請するとともに、防衛省職員を現地に派遣し、関係機関と緊密な連絡態勢をとる等、必要な対応をとっていく」と理解を求めた。