ホンダは、「シビック」シリーズの「シビック TYPE R」をマイナーモデルチェンジし、10月9日に発売する。同時に国内200台限定販売となる「CIVIC TYPE R Limited Edition」を11月30日に発売すると発表した。
シビック TYPE Rは、現行モデルで「操る喜び」の提供を掲げて開発された。革新的なスタイリングと個性の際立った走りで、2017年の発売以降、多くのユーザーから好評価を得てきたモデルだ。
今回のマイナーチェンジでは、立ち止まらずに進化を続けるという姿勢の追及として、前後バンパーをよりスポーティに際立ったデザインとするとともに、エンジンの冷却性能を向上させるなどで、サーキット走行性能をさらに追求した。
また、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を装備し、「操る喜び」と「安心してどこまでも走り続けたくなる性能」を両立させ、一層その魅力を高めた。
また、TYPE Rシリーズが標榜した原点に立ち返り、軽さと速さを研ぎ澄ましたシビック TYPE R Limited Editionを設定。車体の軽量化や専用装備によりピュアなスポーツ性能をさらに追及した。
まずサーキットにおける性能向上を目的に、フロントグリルの開口面積を従来のモデルから大きくすることによる冷却性能向上と、フロントバンパー&スポイラーの形状変更などでダウンフォース減少を実現。また、2ピースフローティングディスクブレーキを採用することで、サーキット走行時のブレーキフィールを向上させた。これにより、安定したブレーキフィールを実現するとともに、バネ下重量低減に貢献している。
ダイレクト感のあるドライビングへの進化を目的に、アダプティブ・ダンパー・システム制御や、サスペンションブッシュ・ボールジョイントなどのきめ細やかなサスペンションのアップデートを行なった。これにより、コーナーアプローチからコーナーを抜けるまでの一連のハンドリング性能や、荒れた路面における接地性・制振性がさらに進化。街乗りから高速クルージング・ワインディングやサーキット走行までのあらゆるシーンで、さらなる一体感とダイレクト感を実現した。
ドライビング空間も進化した。ステアリングホイール表皮にアルカンターラを採用し、握りの質感とフィット感を向上させ、車両の挙動をよりダイレクトに感じられるように改良した。またシフトノブをティアドロップ形状に変更することにより、ノブの傾きの優れた認識性と操作精度を実現し、ドライバーと車両の一体感をさらに進化させた。
遅れて11月30日に発売するシビックTYPE R Limited Editionは、国内200台だ。詳細に関しては、専用HPで案内するという。
この限定車は徹底した軽量化と専用装備によりピュアスポーツ性能をさらに向上。また初代シビック TYPE Rを想起させる専用色サンライトイエローⅡとし、歴史と進化を感じる究極の“操る喜び”を目指した。
装備ではバネ下重量軽量化を図るためLimited Edition専用のBBS製20インチ鍛造アルミホイールを採用。サーキットパフォーマンスに優れたハイグリップ20インチ専用タイヤ(ミシュラン パイロットスポーツ Cup2)を適用。アダプティブ・ダンパー・システムとEPSのセッティングを専用とした。
価格はシビックTYPE Rが475.2万円、限定車のLimited Editionが550.0万円だ。(編集担当:吉田恒)