馬毛島への基地建設「大変重要」と岸防衛相

2021年02月03日 06:59

 岸信夫防衛大臣は2日の記者会見で、鹿児島県西之表市長選挙で米軍の「空母艦載機離発着陸上訓練(FCLP)基地」建設に反対している現職・八板俊輔市長が再選したことの受け止めを記者団に聞かれ「地方自治体の選挙結果について防衛省としてコメントすることは差し控えさせていただきたい」としたうえで、馬毛島への基地建設については「自衛隊にとって南西方面の防衛のために資する施設であり、その意味で大変重要と思っている」と基地建設の必要性を強調した。

 岸大臣は「米軍にとって、FCLPというのは空母艦載機、空母の運用にとって欠かすことのできない訓練であり、しっかり恒常施設を整えることで、日米同盟の強化、地域の平和と安定に寄与するものと考える」と述べた。

 馬毛島へのFCLP基地建設を巡っては八板市長が再選を受け、岸防衛大臣あてに基地建設に向けた島周辺でのボーリング調査の中止などを求めたほか、建設には住民の理解が得られていないと反対している。(編集担当:森高龍二)