性別を前提に発言する時代ではない 経団連会長

2021年02月11日 07:09

 日本経済団体連合会の中西宏明会長は10日までの記者会見で、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の「女性蔑視発言」について記者団から受け止めを聞かれ「コメントは差し控えたい」と直接のコメントこそ控えたが「性別を前提に発言したり、考えたりする時代ではない」と断じた。

 中西氏は「日本には女性と男性とを分けて考えようとする習性が依然強いように見受ける」と指摘し「男は男らしく、女は女らしくという教育を受けていた時代があったが、今は性別を前提に発言したり、考えたりする時代ではない」と語った。

 そして「マイノリティーへの配慮、ダイバーシティをしっかり意識した組織運営と人事は経営の基本であり、それに努めるべき」と社会全体が取り組むべきことだとした。

 オリンピック・パラリンピックの開催については「簡単でないと承知しているが、国民的、国際的な行事であり、新型コロナウイルス感染症を克服したシンボルにもなる。大きな挑戦であるが、開催することの意義、果実ともに大きい」と語った。(編集担当:森高龍二)