ホンダの航空機事業子会社のホンダ・エアクラフト・カンパニー(取締役社?:藤野道格)は、「HondaJet」の2020年暦年(1月~12月)のデリバリー数が31機となり、小型ジェット機カテゴリーにおいて4年連続で世界第1位(General Aviation Manufacturers Association調べ)を達成したと発表した。
HondaJet は2020年、パキスタンとロシアでの型式証明を取得するなどグローバルでの展開をさらに拡大。加えて、HondaJetサービス・サポートネットワークのさらなる強化に向け、英国に新たなサービスセンターとフライトトレーニングセンターを設けた。
また、米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市にある本社敷地内では、HondaJet Eliteの主翼組み立ておよび各種スペアパーツなどを格納する新ハンガーの建設が完了し、今年1月より稼働を開始した。
さらに、日本での活動においては、今年2月より国内での現地ディーラーであるHondaJet Japanが、一般顧客に向けたチャーターサービスの提供を開始した。これにより、HondaJetをより身近に利用できる体制が整ったという。
2018年に最新型「HondaJet Elite」を発売し、従来モデルの性能を向上させる「HondaJet APMGパフォーマンスパッケージ」を発売。また、ANAホールディングスと共同で、海外でのチャーター機利用で日本から直接乗り継げるサービスを始めたほか、日本でも国土交通省より型式証明を取得し、国内での納入をスタートさせていた。
HondaJet Eliteは航続距離の長さや室内空間の広さ、燃費の良さが大きな特徴だ。同機は2015年末に米連邦航空局(FAA)の認証を取得し、HACIが正式に事業化となった。2017年も納入機数でセスナのサイテーションM2を上回り、機種別で初の年間首位となっていた。
現在、HondaJetは北米、欧州、中南米、東南アジア、中国、中東、インド、および日本で販売されており、170機以上のHondaJetが世界中で運用されている。(編集担当:吉田恒)