ホンダジェット、遂に国内で販売開始。機体は最新型の「HondaJet Elite」

2018年06月06日 19:21

HondaJet Elite

日本国内販売が決まったホンダジェット、写真は「HondaJet Elite」で価格は5億8000万円ほどだという

 ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company/HACI)は、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の日本での受注を開始した。

 販売にあたっては、丸紅エアロスペースをディーラー「HondaJet Japan」に指定し、販売・整備・機体の運用サポートなどの各種サービスを提供する。HACIは、国土交通省航空局に対し、今年5月に機体の型式証明申請を行なっており、2019年前半のHondaJet 納入開始を目指す。

 HondaJetは、他のビジネスジェット機にはない独自の設計思想で、主翼上面にエンジンを配置し、空力的に大きな効果を得られる最適な位置と形状を備えた小型ジェット機だ。その革新的なエンジン配置により、胴体にエンジン支持構造を必要とせず、内部スペースを最大限利用できることから、クラストップの広いキャビンと大容量の荷物室を実現した。客室は、素材の質感、造形、構造の細部にまでこだわり、高い安全性、静粛性、安定性と合わせて、乗員に快適な空の移動を提供する。

 日本では、HondaJetの性能をさらに向上させた、最新型「HondaJet Elite(エリート)」を販売する。これは、従来のHondaJetに対して、約17%の航続距離延長した2661km(+396km)を達成、エンジンノイズを低減させる新インレット構造採用による静粛性の向上、そしてアビオニクスシステムや安全性制御をさらに進化させた先進の小型ビジネスジェット機で、燃費・最高速度・最大運用高度・上昇性能・航続距離・静粛性・室内サイズなど、すべての主要性能項目でクラス最高水準を実現している。

 ビジネスジェット機を利用する最大のメリットは、移動に伴う時間的制限からの解放だ。定期便とは異なり、自由な時間に目的地に向かうことができ、空港での待ち時間も大幅に短縮できる。さらに、静かでプライバシーが守られる機内空間でのビジネスミーティングなど、移動時間の有効活用も可能だ。

 ホンダは創業以来、「すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供する」という想いのもと、二輪車・四輪車・パワープロダクツなどの多岐にわたる事業展開を行なってきた。今回のHondaJetの日本での販売開始で、さらに顧客拡大、その生活の可能性を拡げていくとしている。(編集担当:吉田恒)