総務省審議官時代に菅義偉総理の長男・正剛氏が勤務する東北新社=利害関係者=から7万円超の会食接待を受けていた内閣広報官の山田真貴子氏が体調不良を理由に1日、辞職願を提出し、持ち回り閣議で了承、同日、辞職した。
接待問題発覚後、政府広報官としてふさわしくないと世論からも辞職すべきとの声が上がっていた。山田氏は入院加療が必要として入院し、1日の衆院予算委員会には欠席した。
山田氏は接待問題を巡っては行政に影響するようなことはなかったとし「職務を続けていく中で自身を改善したい」旨を国会で答弁。責任をとるとして給与1か月分の10分の6(約70万円)を自主返納。一方で、広報官の職務は続投する考えを示していた。
菅総理も任命責任について会見した際「山田広報官は今回のことについて真摯に反省しており、今後とも職務の中で頑張ってほしい」と続投させる考えを強調。野党からは首相会見を運営する内閣広報官にはふさわしくないと指摘し、辞任を求める声が強く、山田氏自身に自覚が求められていた。
一方、東北新社の接待を総務省審議官ら幹部多数が受けていた背景や放送行政に影響がなかったかどうかという点については解明がされておらず、この部分の解明が求められている。(編集担当:森高龍二)